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【海外でパイロット】パイロットになるために理数系の教科を勉強する必要はありますか?

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パイロットになりたい方に良く聞かれる質問の一つ「理数系の教科を勉強しておく必要性」についてです。

「パイロットです」と名乗ると、パイロットを目指している方から必ずと言っていいほど聞かれる質問です。

パイロットになる方の多くが、理数系学科を修了していたりするために、必然的にパイロットになるには理数系の教科を勉強しておく必要があると考えるのではないかと思います。

パイロットを目指している方にとって、学生のうちに「理数系教科を勉強する必要」はあるのでしょうか?

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航空大学校や自社養成を考えているのであれば必要?

僕自身は、航空大学校や自社養成の試験を受けたことがないので、試験内容までは把握していません。

これらの情報はネットで探すことができるので、ご自身で探していただければと思います。

幅広い問題が出ることを考えると、「理数系」だけで括れるものではないのではないかと考えられます。

理数系の人が多い、という印象ですが、あなたの印象は正解です。

ただ、「理数系の人たちのほうが飛行機好きが多い」「理数系の人たちのほうがパイロットになりたい人が多い」という現実があるため、「パイロットは理数系が有利」という考えになっているかと思いますが、文系であったとしても、パイロットになれないわけでは決してありません。

問題の傾向と対策の仕方は、参考書が出ていたり、専門のスクールがあったり、ネットで情報収集が出来たりするので調べてみてください。

【海外でパイロット】海外でパイロット免許を取得する人には文系理系一切関係ない

個人的な見解ですが、パイロットの免許を取得しようと、外国のフライトスクールなどを経験した身として言えることは「全く関係ない」ということです。

フライトスクールによっては「高校卒業程度の数学と物理の修了証明書」の提出が求められるところもあります。僕が通ったスクールでは、このようなことは一切聞かれませんでした

フライトスクールへの入学試験があるところもあります。このようなところでは、理数系の問題が多く出されたりする傾向がありますが、そのようなフライトスクールに通わなければいけない理由は見当たらないので、このような試験が苦手であるのであれば、ほかのスクールを探してみるのもいいかと思います。

フライトスクールは多数あり、自分に合ったフライトスクールが見つかるかと思います。

最後の試験は、どのスクールに通っていても同じものです。スクールでの教え方や先生の質に違いもありますが、最後の試験は全員同じであることを考えると、理数系であろうと文系であろうと、勉強が理解できる程度であれば問題ないと考えます。

【海外でパイロット】パイロット免許取得のための座学では理数系の勉強が多い

ATPLの座学では14教科勉強します。

その中で理数系が関与しているものは多く存在します。

  • Principles of Flight
  • Airframes/Engines/Electrics
  • Performance
  • General Navigation
  • Radio Navigation
  • Instruments/Electronics
  • Flight Planning & Monitoring
  • Mass & Balance
  • Meteorology

主にこれらの教科は、理数系が絡んできます。

とは言え、高度な知識を要求されているわけではありません

オームの法則や単位におけるニュートン、空力、物理、電気回路や電波などなどを習ったり、使ったりしますが、座学の先生にもよるかもしれませんが、僕の先生はとても簡単に噛み砕いて、分かりやすく説明をしてくれました。

航空力学などは、だれでも最初から知っているものではありません。

大体の現象は、ロジカルに考えると答えを導き出せるものです。その地点に辿り着くまでに、理系の人は理解が早いこともありますが、文系だからと言って焦る必要はありません。

分からないところは、シッカリ聞けば普通のフライトスクールであれば、丁寧に理解できるまで教えてくれるはずです。

クラスメートに説明を頼んだことも、僕は何度もあります。みんなで協力をしながら座学を乗り越えたことを覚えています。

相手の知らないことを、自分が知っていた場合や理解していた場合、教えることによって自分の理解を深めたり、知識としてシッカリと定着させたりできるようにもなります。

一人で抱え込まず、周りを巻き込んで勉強していきましょう

【海外でパイロット】実際に必要なのは基本の計算

座学で学んだことは、フライト過程では必要なのでしょうか?

全部が必要、というわけではありませんが、座学で学んだことを実践出来たりもしますし、座学をしたからこそ、理解しながら少しずつフライト過程を進めることもできたりします。

実際のオペレーションでは、よく使うのは、通常の「算数」です。

足し算、引き算、掛け算、割り算

座学過程では、ルートの計算が出てきたり、ニュートンやオームの法則を使った計算が出てきたりしますが、実際に飛びながら使うのは基礎的な計算です。

【海外でパイロット】働き始めたらコミュニケーション能力のほうが大事

実際にパイロットとして働き始めて思ったことは、「コミュニケーション能力の大事さ」です。

チームで働く業界です。

パイロットだけでも、必ず2人で飛びます。

客室乗務員もいるでしょうし、地上では飛行機を飛ばすために、ものすごい数の人たちが関わっています。

シッカリとした意思疎通、伝達スキルがとても大事になってきます。

基礎知識としてATPL座学はとても大事です。この段階では、「理数系の勉強が得意」ということが、理解速度を文系出身者よりも早めてくれるかと思われますが、実際に働きだしたら「理系」「文系」に関わらず、全体を見渡せる能力だったり、コミュニケーション能力、それらを使用してのマネージメント能力が大事になってきます。

「偏差値」「文系」「理数系」などの括りは役立ちません

会話をしながらの判断スキルや会話の進め方や雰囲気作りは学生のうちからでも出来ることです。

このようなスキルはすぐに身につくようなものではないと僕は考えます。このようなスキルを養うためにも、学校での友達、先輩後輩や先生などとのコミュニケーションを大事にしてください。

【海外でパイロット】パイロットになるために理数系の教科を勉強する必要はありますか? まとめ

理数系に関することを沢山勉強することは否定はしませんが、パイロットを目指す学生の場合、現在の勉強において、わざわざ理数系を勉強する必要はありません。
(航空大学校や自社養成を目指している方は分かりませんが…)

フライトスクールではシッカリと、みんなが理解できるように教えてくれる先生が多いと思います。

分からないところを、分からないままにせずに、シッカリ周りの力も使って理解して前に進むことが大事です。

今現在、文系の教科が好きであれば、そちらの勉強をしたほうがいいと思います。自分の好きなことをシッカリと学びましょう。

これらの知識は、海外でパイロットとして働きだし、日本に興味のある人と一緒に働くと、大きな力となることもあります。

お互いの国のことを話して、コックピット内で盛り上がることもあるでしょう。「いい雰囲気」を作り出すことも、働き始めると、とても大事な要素であることが分かります。

「パイロットとして働くまでのパイロットライセンス取得過程」では「理数系の教科が多い」ということは否定しません。

最初の方は、苦手としていたり、知らないことにより、ほかの生徒よりも理解するまでに時間がかかるかもしれませんが、「パイロットになりたい」と思い前に進んでいる方にとっては、乗り越えられる壁だと思います。

「フライトスクールに通い始める」ということは「パイロットになるための勉強」という目標を設定し、本気で取り組み始めるはずです。

今までよく分からない世界だったものが、毎日の勉強で少しずつ目標に近づくことができているわけです。今までは苦手としていた教科だったとしても、新しい知識が増えることに楽しみを見出せるかもしれません。

「理系」「文系」に拘らず、現在学生であるのであれば、自分が興味を持っているものを全力で学んでほしいと思ってます

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