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【海外でパイロット】フライトインストラクターになる必要はある?

FI 質問に答えます
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アメリカを始めとする、海外でパイロットライセンス取得を目指している方の中には、フライトインストラクターになって経験を積んでから、エアラインへのステップアップを考えている方が多いかと思われます。

フライトインストラクターのライセンスを取得してインターンなどをすると、国によっては就労ビザの取得に有利になることがあるようですね。

アメリカを始め、航空先進国と言われるようなところでは、フライトインストラクターは生徒とあまり年齢が変わらない方が多いです。

インストラクターになるのは、ほぼ既定路線。

ヨーロッパでは、フライトインストラクターとして経験を積む必要はあるのか、飛行時間は就職活動にどのように影響するのか、フライトインストラクター事情はどのようになっているのでしょうか。

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【海外でパイロット】フライトインストラクターになるには

fATPLの訓練終了後にフライトインストラクターになるための勉強を始めることができます。

正確に言えば、「CPL(A)」が必要です。最終的な目標を「パイロットとしてエアラインなどで働く」というところに設定をしている場合には、「まずはfATPLの取得が先」かと思われます。

ヨーロッパでは、座学教官と飛行教官に分かれています。座学教官は基本的には座学のみを教えます。大学の教授であったり、民間企業で働いている研究者であったりすることもあります。無線の授業では、タワーやレーダーで働く、現役管制官が僕の時には来ていました。彼らは、飛行教官ではない場合が多々。

フライトインストラクターは、基本的に「フライト過程」のみを担当します。

各フライトスクールで、フライト教官になるためのコースを開設しているので、聞いてみてください。

フライトインストラクターになるためのコストは、PPLを教えるだけのライセンスであれば、約7000€ほどかと思われます。

【海外でパイロット】フライトインストラクターになるのが当たり前ではない?

アメリカなどでは、フライトインストラクターになって飛行時間を貯めることが大事ですが、ヨーロッパではどのような仕組みになっているのでしょうか。

ヨーロッパ諸国でパイロットとして働きたい場合、基本的には、「パイロットとしての仕事を得るために、飛行時間が大きなウエイトを占めるのか?」と聞かれれば、そうとも言い切れないという答えが返ってくると思います。

フライトスクールでパイロットライセンス取得後、すぐにエアラインで働き始めることが可能です。

副操縦士には、そこまでフライトタイムを求めていない印象があります。応募条件にフライトタイムの記載がないところも。250時間程度ですぐに応募できるところが多いです。
(例外は当然ですがあります)

経験よりも、会社側の求める人材であるかどうかのほうが大事ということでしょう。

【海外でパイロット】フライトインストラクターは稼げない?

フライトインストラクターのみを仕事にしている人も多数いますが、印象的には既にリタイアした、年齢が高い人が多いイメージを僕自身は持っています。(国や地域によっても大きく変わると思うので一概には言えませんが)

若い方も多数、フライトインストラクターとして働いていますが、インストラクター業務のみで生活している人よりも、副業のようにしてフライトインストラクターをしている方が多く見受けられる印象です。

実際にフライトインストラクターとして仕事をしたことがないので正確なところは分かりませんが、比較的年齢の若いフライトインストラクターの方たちは、「お金を稼ごう」というよりも「航空業界にいる」という考えや「教えることによって自分の知識や経験を稼ぐ」というような考えが、あるように思われます。

フライトスクール専属のフライトインストラクターも多数います。このような方たちは、教官としての収入で働けるぐらいは稼げるのではないかと思います。

フライトスクールによっては、飛行教官のライセンス取得までをパッケージにして、その後2年程度、そのフライトスクールで働くことができるようになっていたり、フライトスクールが飛行教官を募集していて、フライトインストラクターになるための訓練資金を出してくれる代わりに、数年間はそのフライトスクールで働くことが条件、となっているところも探すと出てきます。

↑大きなフライトスクールだと、このような仕組みを採用しているところがあります。小さいフライトスクールだと、フライトインストラクターは「フリーランス」である場合が多く、生徒の多さや飛ぶ頻度によって、呼ばれたりするようです。

お金の面だけを考えると、そこまで稼げる印象はありませんが、航空業界にいることによって情報も入ってきますし、自分自身のスキルアップにもつながり、座学などで勉強したことを忘れることも少なくなるので、その点はとてもいいように思っています。

【海外でパイロット】外国人フライトインストラクターに就労ビザは出る?

「絶対」とは言い切れませんが、フライトインストラクターのライセンスを取得したからといって、その国での就労ビザが出ることは、可能性としては低いのではないかと思います。

国によっては、インストラクターのライセンス取得後、一定期間の就労ビザ取得が可能だったりしますが、ヨーロッパでは難しいのではないかと思われます。

一応「フライトインストラクター」も教職ではありますが、外国人である必要性がないですし、ヨーロッパ内で人材が見つからない、という証明も難しいです。国によっては、申請することにより認めてくれるかもしれませんが、あまり期待をしない方がいいと思われます。

【海外でパイロット】フライトインストラクターになる必要はある? まとめ

「飛行時間を稼ぐ」必要性は、アメリカやカナダなどの、日本人が海外でパイロットライセンス取得を目指すために行くようなところでは必要となってきます。既に、そのようなキャリアパスが出来上がっているので。

ヨーロッパでは、日本と同じく、フライトインストラクターになることなく、フライトスクールでパイロット免許取得後、エアラインなどで飛ぶことが可能となっています。

無職パイロット飽和状態により、フライトインストラクターの道を考えている人も多くなってきています。

僕自身のパイロットライセンス延長のため、フライトをするためにフライトスクールを訪問しますが、話をしたりすると、fATPL取得後、すぐにフライトインストラクターライセンス取得のために勉強を開始する人が増えているようです。

その分、競争も激しくなってきます。お金を稼ぐためにフライトインストラクターになるのは、最初の方は難しいようですが、航空業界にいることにより、情報も入ってくるでしょうし、エアラインでの筆記試験などで出されるATPL問題に怯えることなく、答えられるかもしれません。

やはり、一度航空業界から出て仕事をすると、色々と忘れてしまいます。僕自身が経験し、そう感じています。

そのようなことを避ける意味でも、フライトインストラクターとして働くことによって、基礎的なことを忘れずにいられるかもしれません。

必ずフライトインストラクターになる必要は、今のところヨーロッパのパイロットキャリアパスにはないですが、悪くはない道だと思います。

状況や考え方により、フライトインストラクターとしての道も、今後ヨーロッパでパイロットライセンス取得する予定の方は、アリかもしれません。

フライトインストラクターライセンス取得を目指しつつ、色々な会社に応募しながらの勉強でもいいと思います。エアラインなどに応募をしたとしても、すぐに選考開始しないところもあるので、何もせずに待つよりは、少しでも前に進んでいたほうがいいと思われます。

キャリアパスに正解も不正解もありません。僕の歩んできた道や選択をしてきたことに疑問を呈する人も多々いることでしょう。ですが、自分で選択してきた道です。

あなたのキャリアパスを誰も否定はしません。

他の人と同じ道を歩む必要はありません。ご自身の目標を設定して、色々な選択肢の中からシッカリと考えて選んでいきましょう。

色々道があるので、熟慮して決めてください‼

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