よく聞かれる質問として「パイロットは常に操縦桿を握っているの?」「パイロットは休憩しているの?」「ご飯は食べていいの?」「何を食べているの?」というのがあります。
素朴な疑問にお答えします。
【海外でパイロット】パイロットは常に操縦桿を握っているの?
常に操縦桿を握っていません‼
離着陸時以外は、基本、操縦桿を動かしません。触るときはあります。無線で話すときは、操縦桿についている無線のボタンを押しながら話すために触りますが、それ以外では特に触りません。
現代の飛行機は、基本的には自動操縦で飛びます。離着陸時には手動で一定時間は飛ばしますが、それ以外の時間は自動操縦です。
FMS(Flight Management System)という機器に、フライトに必要な情報を入れる作業が離陸前にあります。
この情報を元に、離陸後、自動操縦に切り替えると飛んでくれる優れもの。
高度や方向の指示がある場合には、パイロットが手動で情報入力をしていく必要はありますが、操縦桿で操作する必要はありません。
【海外でパイロット】パイロットは休憩しているの?
休憩するときもあります‼
エアラインパイロットではないので、エアラインのことはあまり分かりませんが、調べると、パイロット専用の休憩するスペースがあったりしますね。
ビジネスジェット機では、小型機や中型機では、休憩スペースは確保されていません。そのため、お客さんが乗っているときには、基本的にはコックピットに常にいます。7時間近く飛ぶことができる中距離の中型ビジネスジェット機でも、コックピットに座っていることが多いですが、休憩として少しコックピットから出ることはあります。
コックピットと客室の間に、食事や飲み物などを搭載するためのギャレーというものがあり、そのスペースで少し足を延ばしたりして数分の休憩をすることがあります。
ギャレーと客室の間にはカーテンやドア等があり、離陸後は大抵の場合カーテンやドアを閉めていることが多いのでお客さんからは見えないようになっていたりします。
お客さんの乗っていないフェリーフライト(飛行機を目的地までお客さんなしで飛ばすこと)のときには、客席で休むこともあります。
ビジネスジェット機では、パイロットは大抵2人のみです。1人が休憩をしているときには、コックピットには1人。とは言え、大抵の場合、まっすぐ飛ぶだけの状態で休憩に行きます。
大型ビジネスジェット機の場合、クルーレストという休憩スペースが確保されていることがあります。
羨ましいですね。
【海外でパイロット】パイロットはご飯を食べてもいいの?
食べてもいいです‼
コックピットで食べることもあれば、フェリーフライトの時には客室に移動して、リラックスしながら食べることもあります。
会社によって規定があるのかもしれませんが、基本的には、離着陸時や緊急事態でもない限り、何も問題はありません。
【海外でパイロット】パイロットは何を食べているの?
色々です‼
エアラインパイロットの方たちは、乗客と同じだったり、完全に別に用意されているようですね。
ビジネスジェットパイロットの場合は、持参することもあれば、会社側が用意してくれることもあります。
内容は、その時々により異なります。
小型ビジネスジェット機の場合、客室乗務員は基本的に乗りません。
お客さんに用意するケータリングは、当然ですがお客さん用なので、手を付けることはありません。例え、食べなかったとしても、お客さんが見ている状況では、パイロットは手を付けません。当然と言えば当然ですね。
そのため、パイロット用にサンドイッチのような、手軽に食べられるものを会社側がケータリング会社に注文をして、お客さん用とは別に飛行機に積み込むことがあります。
小型ビジネスジェット機の場合、フライトタイムが短いことが多々。食べるとしてもあまり時間がないことが多いので、直ぐに食べられるようなものを用意しています。ただ、食べない場合が多いです。フライトタイムが2時間未満が多く、お客さんのケータリングを出したりするために客室に移動をして用意。その後、着陸前に客室に移動してケータリングの片づけをすることを考えると、ほとんど時間もないので、わざわざ急いで飛行機の中で食べる必要性もないです。
中型ビジネスジェット機や大型ビジネスジェット機の場合、客室乗務員が乗っていることがあります。彼ら(彼女たち)が、お客さんのケータリングのほかに、クルー用のケータリングも注文していることがほとんどです。会社側から提示されている、クルー用のご飯の予算の中でやりくりしています。もしくは、会社側が既に注文をしているときも。
フライトタイムがある程度あるときには、コックピットで落ち着いて食べたりします。
お客さんがいない時には客室でゆったりと、飛行機をチャーターしたお金持ちになって気分で食べてます(笑)
【海外でパイロット】機長と副操縦士は別なものを食べる?
ケータリング会社が用意してくれる場合は別なものを食べていました。
エアラインパイロットも、別なものを食べるらしいですね。
ビジネスジェットのパイロットは、ケータリング会社に注文する場合には、2種類用意してもらうこともありますが、サンドイッチなどのようなものの時には同じになることがあります。
自分たちで持ち込むときには、それぞれ好きなものを持ち込むので、基本的には被らないです。
たまに一緒にパン屋さんに行って買うときがあるのですが、同じものを買うことも。
特に既定のある会社でなければ、同じものを食べるような状況もあります。
別な食事だとしても、ケータリング会社は同じですし、副菜やデザート、飲み物など、同じものを飲食することがあるので、わざわざ2種類にする必要もないように思ったりします。
ビジネスジェットの会社で「別なものを必ず食べるように」ということを今まで言われていないので、会社ごとに規定が違うのかと思います。
【海外でパイロット】パイロットは休憩しているの?ご飯食べていいの? まとめ
会社ごとの規定や、状況により変わりますが、休憩もしていますし、食事もしています。
飲み物などは、大抵の場合、ペットボトルだったり、紙コップで飲むようなときには、半分ぐらいまでしか入れないようにしています。
揺れることもある飛行機、少々の揺れではこぼれない程度にしておかないと、こぼしたら大変ですからね。
就職した会社で用意してくれるようなところがいいですよね。機内食、僕は好きなので‼
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