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【海外でパイロット】ビジネスジェット機専用の空港がある

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皆さんが、旅行などの時に使用する空港

ヨーロッパでは大抵の場合、ビジネスジェット機やプライベートジェット機などのジェネラルアビエーションは、旅客機が使用する空港を使用することがほとんどですが、場所によってはビジネスジェット機などの飛行機専用の空港も存在しています。

このような空港はどこにあるのでしょうか

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【海外でパイロット】パリにあるビジネスジェット機専用空港

パリの空港と言えば「シャルル・ド・ゴール空港」ですよね。成田空港や羽田空港からフランスへの直行便は、この空港を使用しています。

ちなみに、名前の由来は、空港ができた当時の大統領の名前がそのまま使われています。

シャルル・ド・ゴール空港が使用開始されたのは1974年。

それ以前は、「オルリー空港」が主に使用されていました。

1932年に開港。シャルル・ド・ゴール空港ができるまでの間、パリのメイン空港として使用されていて、現在でも国内線及び国際線で使用されています。

オルリー空港以前の空港が「ル・ブルジェ空港

1919年開港。当時はフランスでは、初の本格的な国際空港でした。

パリ市内からも比較的近いところに位置しています。シャルル・ド・ゴール空港は、ル・ブルジェ空港よりもパリ市内からは遠い位置に作られました。

あのどデカイ空港を作るには、遠くに行くしかないですよね。

ル・ブルジェ空港

フランス初の本格的な空港として生まれたル・ブルジェ空港。

1919年開港で、パリ市内からは11㎞と比較的近いところに位置しています。

シャルル・ド・ゴール空港はパリ市内からは約23㎞離れています。

当時としてはとても大きな国際空港でしたが、パリが大きくなるにつれて、離発着も増えたためか、パリから南に13㎞のところに「オルリー空港」が開港。

ル・ブルジェ空港を使用していた会社が、少しずつオルリー空港へ移動していきました。

その後、ジェット機が主流となり、また機体も大きくなってきたため、ル・ブルジェ空港では狭くなってしまったために、シャルル・ド・ゴール空港が開港してからは、定期便などはすべて移動してしまいました。

ですが、パリ市内から北北西11㎞という、とても便利な立地。

空港は旅客機サイズには小さいですが、ビジネスジェット機などには全く問題のないサイズ。駐機場も問題がない、ということで、定期便がすべて去った後は、ビジネスジェット機やプライベート機の専用空港として生まれ変わりました。

運航支援を行うFBOが多々あり、駐機場のところには建物とハンガーがズラッと並んでいます。ヨーロッパの空港では少し珍しい部類ではないかと思います。アメリカだとよく見かけるような光景ですが、ヨーロッパでは1つの空港にFBOがいくつもあるようなところは少ないですからね。

【海外でパイロット】ロンドンにあるビジネスジェット機専用空港

イギリスのロンドンは、中心地に近いところに「London City Airport」があります。

それ以外は、ロンドンを囲むように空港が点在しています。

日本からイギリスへ行く場合に使用する空港は「ヒースロー空港」ですね。利用乗客数は世界で1位の時もあった、とても大きな空港です。大きすぎて迷いますよね。

ほかには、ルートン空港、ガトウィック空港、スタンステッド空港、サウスエンド空港がありますが、これらの空港はビジネスジェット機も乗り入れますが、通常の旅客機も使用しています。

ルートン空港は格安航空会社イージージェットの本拠地空港。ビジネスジェット機の離発着も多く、何度か利用したことがあります。

上記の空港とは別に、ビジネスジェット機やプライベート機専用の空港があります。

ファーンボロー空港

ファーンボロー空港というのがロンドンから南西55㎞に位置しています。航空ショーを2年に1度開催している空港で、知っている方もいるはず。

歴史はとても古く、1908年に動力付き飛行機が離陸したところから始まります。

軍の施設として長年使用されてきたようですが、その後、軍民共用空港として2003年まで運用され、軍はその後、MoD Boscombe Downに完全に移行。

その後の運営を民間会社であるTAG Aviationが買い取り、TAG Farnborough Airportと名称を変更。

TAG Aviationというのは、ヨーロッパではとても大きなビジネスジェット機チャーター会社で、ファーンボロー空港をベースとしている会社です。

2019年に空港運営会社であるTAG Farnborough Airport Ltdをオーストラリアのマッコーリー銀行のヨーロッパ部門が買い取り、現在は「Farnborough Airport」と名称を変更。

ターミナルはビジネスジェット機専用空港としては、とても大きく感じます。乗務員用の大きな部屋があったり、乗客用の施設も充実していて、とても過ごしやすくなっています。

ビジネスジェット機専用なので、旅客機の離発着は基本的にありません。また、飛行機の大きさはボーイングのB737をビジネスジェットに改造してあるBBJや、エアバスのA320をビジネスジェットに改造したACJまでしか、基本的に離着陸が認められていません。それよりも大きな機体は別な空港を使用しないといけません。

ルートン空港よりも遠いところに位置していて、ロンドン市内から1時間かかります。ですが、旅客機の離発着がないことから、離着陸での待ち時間がないため、よく利用されています。

【海外でパイロット】ビジネスジェット機専用の空港がある まとめ

ヨーロッパにある2つのビジネスジェット機・プライベート機専用空港をご紹介してみました。

アメリカには数多くのビジネスジェット機やプライベート機などのみが離発着する空港がありますが、ヨーロッパでは基本的には旅客機と同じ空港を使用することが多く、上記2つは珍しい部類に入ります。

ほかに少し面白い空港としては、マドリッドにある空港でしょうか。

ここは、旅客機が使用しているマドリッド国際空港のすぐ東側に軍の空港があります。ビジネスジェット機はこちらの空港を使用するのですが、離着陸はマドリッド国際空港を使用する旅客機優先、また、軍の空港なので軍機が優先となり、運が悪い時には1時間近く離陸待ちをすることがあります。

日本ではビジネスジェット機やプライベートジェット機の往来がまだまだ少ないようですが、空港が沢山ある日本。

そのうち、ビジネスジェット機やプライベートジェット機がもっと増えて、専用空港ができると面白いですね。

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